国立能楽堂
能舞台には、お決まりの松の絵。この日、狂言の盆山ほかを観ました。盆山は盆栽泥棒を「なぶる」という短かくて子どもにもわかりやすい演目です。
「盆山」は善竹十郎さんによる舞台を2回観せていただいたことがありました。1月10日の公演は特別です。声は狂言師の三宅右近さんら、三宅狂言会の皆さんですが、舞台で演じるのは手話を母語とする聴覚障碍者の皆さんという「手話狂言」。三宅さんは、舞台の上の皆さんの手話を見ながら声を合わせるということはなく、全くいつものペースで声の出演を行っておられるとのこと。なのに、声と手話がぴったり合っているのは、たび重なるハードな練習の賜物でしょう。ご両親が聾者だったという友人とご一緒したところ、始まる前の「ご来場の皆さまへのお願い」を手話で伝える田中清先生の手話表現を見ただけで、「聾者に優しい手話表現!」とすでに大感激。次回も是非ご一緒しましょうということになりました。
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